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乳がんの予防はできるのか?乳がんの原因と予防

乳がんは女性の罹患率が非常に高いがんのひとつです。誰もが罹りたくないと考えると思いますが、予防はできるのでしょうか。本記事では、乳がんの原因として考えられることや、予防策について解説します。

目次

乳がんの原因

乳がんの原因

がんは細胞のエラーによって発生します。人間は日に日に多数の細胞が入れ替わりますが、そのなかで一定数異常を生じる細胞が生まれます。通常、エラー細胞は身体の免疫機能により排出されますが、何らかの原因で増殖し続けてしまうエラー細胞が、がん細胞なのです。

細胞のエラーを少なくすることや、エラーを排除できる身体づくりが、がんの予防につながります。まずは、乳がんの発生原因として考えられることについて解説します。

女性ホルモンと乳がんの関係

がんの発生は細胞のエラーですが、乳がんの場合、女性ホルモンであるエストロゲンの影響が大きいとされています。エストロゲンは、月経周期や乳腺の発達のほか、皮膚や骨の形成などにも作用する、女性の身体づくりに大切なホルモンです。

しかし、乳腺の発達の際に細胞に刺激が与えられることで、細胞のエラー発生の確率が高くなるとも考えられています。また、エストロゲンが過剰に分泌されると、冷えや月経不順などを引き起こす可能性もあります。

乳がんの遺伝性

乳がんは、遺伝が関係していることが明らかになっています。乳がんに罹患した人のうち、10%程度が「遺伝性乳がん」とされています。家族などの血縁者に乳がん発症者がいる場合、発生のリスクが高まるといわれています。

また、遺伝性乳がんの半数以上を占めるのが「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」で、特定の遺伝子に変異がみられるものです。この場合、乳がんだけでなく卵巣がんの発症リスクも高まります。HBOCと診断された場合、予防的乳房切除を受け、将来の乳がん発症を予防する選択肢もあります。

乳がん発生と生活習慣

乳がん発生と生活習慣

乳がん発生のリスクが高まる要因の考え方は日本と欧米で異なりますが、ここでは日本においてリスク要因と予防要因として考えられているものについて表にまとめたうえで、詳細を解説します。

リスク要因 予防要因
肥満 閉経後:確実 -
運動 - ほぼ確実
喫煙 ほぼ確実 -
飲酒 データ不十分 -
ストレス データ不十分 -
食生活(大豆・イソフラボン) - 可能性あり

参考:乳癌診療ガイドライン|日本乳癌学会

肥満

肥満については、BMIの値が高いほど乳がんのリスクが高まるという研究結果があります。特に閉経後乳がんでは、その傾向が顕著なようです。BMIと乳がんの関連性が高くなる要因のひとつとして、脂肪組織がエストロゲンの主な供給源となるメカニズムが挙げられます。

運動

運動習慣は、乳がんの予防要因のひとつとされています。運動によって免疫機能が上がる、エストロゲンの濃度が下がるなどの効果が証明されており、乳がん予防につながると考えられています。また、実際に運動習慣がある女性の乳がん発症や再発が少ないという研究結果も発表されています。

運動による直接的な効果としては体脂肪の低下による乳がん発症・再発の予防、間接的な効果としては乳がん発症後のQOLの向上などが明らかになっています。

喫煙

喫煙は乳がんのリスクを高める可能性があることがわかっています。非喫煙者の1.7倍リスクが高まるという研究結果もあります。煙に含まれる発がん物質や、喫煙による代謝物の乳房組織での形成などが要因とされています。

飲酒

飲酒は乳がんの発症リスクを高めるという研究結果があります。欧米においては飲酒のリスクは「確実」とされていますが、日本においてはまだ研究結果が不十分なようです。ただし、飲酒量が多ければ多いほどリスクが高まるということは明らかになっています。

ストレス

ストレスとがんの関係性については諸説あるようです。ストレスが乳がん発症の直接の原因になるかどうかは研究結果が分かれ、結論が出ていません。ただ、ストレスに関連する自律神経が乳がんの組織内に入り込み、がんの進行や予後に影響を与えるという研究結果もあります。

食生活

肉類・加工肉・乳製品などを多く摂る欧米型の食生活は、乳がん発症のリスクを高めることが明らかになっています。反対に、乳がんの予防につながるとされる食材もありますので、具体的な例を挙げ解説します。

・イソフラボン

女性ホルモンと似た働きをするイソフラボン。女性ホルモンと乳がんの関係は密接であるため、乳がん発症のリスクを高めると考える人も多いようです。しかし実際は、適度なイソフラボンの摂取は女性ホルモンをブロックし、乳がん予防につながるとされる研究結果もあります。

・牛乳

牛乳をはじめ、乳製品に含まれるビタミンDやカルシウムが乳がん発症リスクを減らす可能性があるとされています。ただし、脂肪含有量の多い乳製品の過剰摂取は、逆に乳がん発症のリスクを高めるという報告もあります。

乳がんの予防

乳がんの予防

前述した乳がん発症の原因をふまえ、乳がんを予防する方法について解説します。

生活習慣や適性体重の維持

生活習慣が乳がん発症のリスクを増減させることは、先ほど解説したとおりです。特に、肥満や食生活との関連性は密接で、脂肪組織がエストロゲンの供給源となるため、適度な運動が予防につながるでしょう。

また、欧米型の食生活やアルコールの過剰摂取、ストレスなども乳がん発症・転移のリスクを高めます。リスク要因の多い生活習慣を改め、適正体重を維持することが予防につながるといえます。

定期的な検診

検診で乳がんが発見された場合、当然ですがすでに予防はできません。しかし、早期発見することで良好な予後が期待できます。できてしまった乳がんを見つける方法として、以下の検査を単体で行うか、組み合わせる方法があります。

・マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査は、乳房のレントゲンを撮影し画像解析で乳がんを見つける方法です。乳房専用の機械を使い、上下・斜め方向からレントゲン写真を撮影します。マンモグラフィ検査では、乳がんの初期症状で見られる小さな石灰化やしこりを発見することができます。

欧米では、マンモグラフィ検査を受ける女性が75~80%。このため、乳がんの死亡率が低下しています。日本でも40歳以上の女性を対象に、マンモグラフィ検査の普及が進められています。

・エコー(超音波検査)

エコー検査は、超音波で乳房の異変を調べる方法です。乳房にセンサーを当て、反射波をモニターに映しながら乳房の断面映像を解析します。乳腺が発達している状態でもしこりが見つけやすく、小さなしこりを見つけるのも得意な検査です。

反面、がんではない良性のしこりも映し出すため、良性か悪性かを見分けることは難しく、また、石灰化した乳がんを見落としやすいなどのデメリットもあります。放射線被ばくの心配がなく、妊娠中でもできる検査です。

・視触診

視診は、観察と触診で乳房のしこりや腫れ、乳頭からの分泌物などを見つける方法です。触診では、乳房からわきの下にかけて触ることで、しこりの有無・大きさ、硬さ、動きなどを調べます。

しこりがある程度大きくないとわからないというデメリットがありますが、マンモグラフィで見つけにくいがんが視触診で発見されることがあります。体への負担は少なく、セルフチェックもできます。

近年は、エコーとマンモグラフィを併用することで視触診は必要ないとする論調もあり、省略されることもあるようです。

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