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膵臓がんの末期症状とは?検査方法と生存率について

膵臓がんは早期発見が難しいがんといわれています。膵臓がんの末期症状はどのようなものなのか、その具体的な症状や膵臓がんのステージ、検査方法などについて解説します。

目次

膵臓がん(膵がん)とは

膵臓がん(膵がん)とは

膵臓は胃の後ろにある臓器で、消化を助ける膵液や血糖値の調整をするホルモンをつくり分泌する役割をもっています。

膵臓がんは、膵臓の中に網目状に走っている膵管の細胞から発生することが多いがん。胃や十二指腸などの臓器に囲まれていることや、初期症状が現れにくいことから、早期発見が難しいといわれています。

膵臓がんの検査

膵臓がんの検査

膵臓がんを発見するために用いられる検査方法について解説します。

血液検査・腫瘍マーカー検査

血液検査と腫瘍マーカー検査を併用することで、高い精度で膵臓がんを見つけられるとされ、膵癌が疑われる場合の初期段階で用いられます。(ただし、あくまでがんがあっても数値が増加しない場合やほかの病気で数値が増加することもあります。)

血液検査では、血液中の膵酵素(血清アミラーゼ等)の増加有無を調べます。腫瘍マーカー検査は採血や採尿を行って、がん細胞に関係する数値を調べます。どちらも比較的身体への負担が少ない検査です。

腫瘍マーカー検査では、CA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEA、CA50などの数値を測定し、がん診断の補助としています。

超音波(エコー検査)・CT検査

超音波検査やCT検査は、血液検査・腫瘍マーカー検査でがんの疑いがある場合の次の段階として用いられることが多い検査です。

超音波検査では、がんの位置・形・臓器の状態・周辺の血流などを確認します。膵臓がある部分の身体の表面に超音波プロープという機器を当て、リアルタイムで映し出された画像を見ます。

CT検査では、がんの存在確認や広がり、ほかの臓器やリンパ節の転移の有無などを確認します。全身を筒状の機械に入れ、身体の周囲からX線を当てることで、身体の断面を画像で映し出す検査です。膵臓がんの場合、造影剤を用いてがんの位置や形を細かく調べます。

その他、MRI装置を使用した「MR胆管膵管描出法」などの検査を用いることもあります。

膵臓がんの初期~末期における症状

膵臓がんの初期~末期における症状

日本膵臓学会誌第23巻第2号によると、膵臓がんが無症状で発見されるのは15%程度とされています。ここでは、膵臓がんの初期~末期に出やすい症状について解説します。

膵臓がんの症状|初期

膵臓がんの初期は自覚症状が出にくいといわれていますが、症状としては、上腹部痛(なんとなくお腹がおかしい等)、身体のかゆみなどが出ることがあります。糖尿病の急な発症や悪化が膵臓がんの発見につながることもあるようです。

膵臓がんの症状|進行してきたとき

膵臓がんが進行してきたときに出やすい症状は、上腹部痛、背部痛、黄疸、お腹のしこり、食欲不振、腹部膨満感などです。

膵臓がんの症状|末期

膵臓がんの末期症状として出やすいものは、持続的な腹痛・背部痛、体重減少、吐血、下血、腹水など。

膵臓がんの症状はがん発生部位や影響する臓器によっても症状が異なります。初期段階の軽微な症状では病院に行かず、症状が強く出てきたときに病院に行って、進行した状態で発見されることが多いのが、膵臓がんの特徴のひとつです。

膵臓がんのステージ(病期)

膵臓がんのステージ(病期)

がんのステージは一般的にローマ数字のI~IV期で表します。ステージは検査や治療方針を決めるために重要な指標です。ここでは、膵臓がんのステージについて解説します。

膵臓がんのステージは、日本膵臓学会の分類である「膵癌取扱い規約」や、UICC(国際対がん連合)の分類である「TNM悪性腫瘍の分類」を組み合わせ、がんの大きさや広がり、他臓器などへの転移の有無などにより決められます。

日本膵臓学会の「膵癌取扱い規約」を参考にした、ステージの分類は以下のとおりです。

  • ・ステージI:がんの大きさが2cm以下または2cm以上でも膵臓内に限局している、かつリンパ節への転移なし
  • ・ステージII:がんの大きさが2cm以下または2cm以上でも膵臓内に限局している、かつリンパ節への転移あり。がんは膵臓外に進展しているが、腹腔動脈や上腸間膜動脈に及ばない
  • ・ステージIII:がんが腹腔動脈もしくは上腸間膜動脈に及ぶ
  • ・ステージIV:他臓器などへの転移がある

膵臓がん末期の余命・生存率

最後に、膵臓がんの末期における余命や生存率について解説します。患者さんひとりひとりの余命を決定づけるものではないので、あくまで統計として参考にしてみてください。

一般的にがんの末期というのは、がんが悪化していて治療方法がなく、おおよそ余命3カ月~6カ月の状態をいいます。生存率については、国立がん研究センターの報告書によれば、膵臓がんIV期の相対生存率は1.6%とされています。

※相対生存率とは、他の病気による死亡を除いた生存率をいいます。

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