がん抑制遺伝子治療
がん遺伝子治療とは
がん抑制タンパクは、がん患者様の大半で、その遺伝子が欠損したりしていて作られていない事がわかっております。がん抑制タンパクの代表格であるp53などが欠損していると、がんを死滅にまで追い込むことが困難となります。
そこで、がん抑制タンパクを作る遺伝子を点滴することにより、がん抑制タンパクを体内で作ることが可能となって、がんを死滅にまで導くことを期待した治療です。
ただ、がんを死滅に導く治療をしたとしても、それ以上にがんが増えているとがんを治すことは難しくなります。
したがって、「がん抑制遺伝子」とがんの増殖を止める「核酸医薬」を併用して、がんを死滅に導いていくことが大切だと考えます。
がん遺伝子治療とは、「がん抑制遺伝子」と「核酸医薬」を併用する治療となります。
なお、がん遺伝子治療は、大規模な二重盲検試験が実施されておらず未承認治療であり、治療のリスクとしては、注射部の内出血、軽度疼痛、一過性の発熱(37-38℃)など、軽微な副作用があります。
がん細胞の増殖を抑制し、がん細胞を正常な働きへ
この治療法は、悪性細胞の生物学的特性を変えることに焦点を当てており、がん細胞が自己修復や自滅するように導くことで、体内でのがんの拡散を効果的に抑制します。さらに、この技術は健康な細胞に影響を与えることなく、がん細胞のみを特定し破壊するため、患者様の免疫系を強化し、再発のリスクを低減させます。これらのメカニズムにより、患者様にはより穏やかな治療経過と改善された生存率が期待できます。
対象の患者様
治療までの流れ
1.電話予約
当クリニックグループのクリニックは全て完全予約制となっております。ご来院からお帰りまでスムーズな診療と一人ひとりのお時間を大切にするため事前にご予約をお願いしております。
ご予約をお取りいただき、来院していただきましたら受付をしていただき問診票の記入をお願いいたします。画像データ等をお持ちの場合は受付でお渡し下さい。
- がんの無料相談フリーダイヤル
- 0800-300-2810
2.インフォームドコンセント
当クリニックではインフォームド・コンセント(医師が患者様に診療の目的や内容を十分に説明し、患者様の同意を得る)ことを徹底しておりますのでご安心下さい。患者様、ご家族様が抱いている疑問や不安に対し、ご安心・ご納得いただくまでしっかりとご説明させていただきます。疑問に思われたことは何でもお尋ねください。
がん治療はしっかりと全てをご説明し、双方の同意があり信頼関係が築けてこそ、がん治療はうまくいくと考えております。
3. スケジュール調整
担当医より患者様に現在の状態を説明し、治療計画についてご一緒に相談いたします。
患者様の普段の生活に支障がでないように治療スケジュールを作成致しますので、他の病院にて手術や通院の予定などがありましたら、そちらを含めて効果が期待できるタイミングで治療を受けられるように日程を組み上げます。
また、医療コーディネーターが患者様のお気持ちや治療に対する思いをお聞きいたしますので、何でもお気軽にご相談ください。
4. 治療前の検査
当クリニックは提携医療機関での血液検査やPET-CT検査によってがんの詳細な検査を行っております。PET-CTでは腫瘍の大きさや転移・再発などのチェックを行い、血液検査では200種類以上の項目の中から必要な腫瘍マーカーをチェックして、がん遺伝子医療の効果測定をしております。
5. 治療開始
お一人お一人に最良な治療をおこなうため入念な治療計画をたて治療前の検査(PET-CT、血液検査など)を行った後、徹底した安全管理のもとで治療が開始されます。基本的には点滴投与が中心となり、その他に、がんの症状や場所に応じて内視鏡や注射によってがん抑制遺伝子を投与する局所注射を医師との相談により行う事があります。
6. 効果判定
主な判断基準はがんの大きさや腫瘍マーカーの値になります。提携先の検査機関などでPET-CTなどをとってもらう事もあります。
通常がん細胞は無限増殖を繰り返し大きくなるものですが、進行が止まる不変は治療効果がありと考えられます。この効果判定により今後の治療計画をご一緒に判断いたします。
7.通院
ご来院時には毎回治療内容をご説明致します。患者様の同意を得て治療を開始し、治療終了後にはおこなった治療内容と時間の治療予定をご説明し、治療は終了となります。
また、当クリニックは全て個室となっているため、ご家族様も同席していただく事が可能です。通院に関するご相談、ご質問はいつでもお聞きください。
治療一覧
「がん抑制遺伝子」の他にも以下の治療法を提供しています。