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胆管がんの末期症状とは?検査方法や療養についても解説

胆管がんは、初期では症状が出にくいがんとされています。代表的なものとしては黄疸がありますが、そのほかの末期症状についても解説します。

また、検査方法やステージ別の5年生存率についても解説しますので、参考にしてみてください。

目次

胆管がんとは

胆管がんとは

胆管がんは、胆道にできる胆道がんの一種です。

胆管がんは、肝臓の中に発生した場合「肝内胆管がん」、肝臓の外に発生した場合「肝外胆管がん」となります。さらに、肝外胆管がんは、胆管のどの部分に発生したかにより、「肝門部領域胆管がん」と「遠位胆管がん」に分かれます。肝内胆管がんは「胆管細胞がん」と呼ばれることもあります。

国立がん研究センターの統計では、胆管・胆のうがんの罹患率は、50歳以上から上昇傾向がみられます。

出典:がん種別統計情報 胆のう・胆管|国立研究開発法人 国立がん研究センター

胆管がんの末期症状

胆管がんの末期症状

胆管がんは初期では症状が出にくいがんですが、黄疸が代表的な症状として挙げられます。

なかでも閉塞性黄疸は、胆管がんの約90%に現れるとされています。閉塞性黄疸は、細い胆管の内部ががんによって詰まり、肝臓内に胆汁が溜まることで起こります。本来は胆汁と一緒に排出されるビリルビン(赤血球の老廃物で黄色の色素)が血液中に流れ込み、黄疸が発生します。黄疸は皮膚や白目をはじめ、口の中に出ることもあります。

黄疸以外には、尿が褐色になったり便が白っぽくなったり、全身にかゆみが出ることもあります。進行してくると、右わき腹の痛み、みぞおちの痛み、発熱、倦怠感、食欲不振、体重減少などもみられますが、末期症状に限ったことではありませんし、胆管がん以外の病気でもみられる場合があります。

胆管がんの検査

胆管がんの検査

ここでは、胆管がんの検査や確定診断の方法について、行われる順番に沿って解説します。

1.血液検査・腫瘍マーカー検査

最初に行われるのが血液検査です。血液検査では、血液中のビリルビンやALP、γ-GTPの数値を調べます。胆汁の流れが悪くなることにより、これらの数値が高くなります。

腫瘍マーカー検査では、CA19-9やCEAといった数値を血液検査で測定します。ただし、腫瘍マーカーはがんであっても上昇しないことや、がんがなくても上昇することがあります。

2.腹部超音波検査(エコー検査)

血液検査と同様に最初に行うのが、腹部超音波検査(エコー検査)。身体の表面に超音波プロープを当て、臓器からはね返る音波を画像にする検査です。

臓器の形、状態、がんの位置、周辺の血流、胆管の閉塞の程度などを調べます。

3.CT検査・MRI検査

超音波検査などで胆管の狭窄や胆汁が溜まっている部分の拡張などがみられた場合、CT検査やMRI検査などを行います。CT検査はX線を使用し、MRI検査は磁気を使用して身体の内部の断面画像を撮影する検査です。がんの広がりや胆管の閉塞・拡張箇所、リンパ節や他臓器への転移を調べます。

胆道がんや胆管がんの場合、「磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP)」という手法が用いられることがあります。MRCPは、MRI撮影後のデータを使い、胆道・膵管を描出します。造影剤を使用しないため身体への負担が少ないことや、精度が高いため早期発見につながるといったメリットがあります。

4.内視鏡検査

CT検査・MRI検査を行ったうえで、さらに詳しい検査を行う必要がある場合は、内視鏡検査を行います。

胆管がんで行う内視鏡検査は「超音波内視鏡検査(EUS)」「内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)」「管腔内超音波検査(IDUS)」「経口胆道鏡検査(POCS)」などがあります。それぞれについて詳しく解説します。

・超音波内視鏡検査(EUS)

がんの位置や広がりを診断する検査です。超音波プロープがついた内視鏡を口から挿入し、病変部を確認します。

・内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)

胆管内部におけるがんの広がり、がんが原因で胆管が狭窄しているかどうか、胆のう管・総肝管へがんが浸潤していないかなどを調べる検査です。内視鏡とX線を組み合わせて行われます。

口から内視鏡を挿入し、十二指腸乳頭から先は造影カテーテルを入れ、胆管内に造影剤を注入してX線撮影を行います。精細な画像を撮影することができ、小さな病変も見つけやすいという特徴があります。

・管腔内超音波検査(IDUS)

胆管壁内へのがんの広がりや深さを調べる検査です。胆管内に超音波プロープがついた内視鏡を挿入し、病変部を確認します。先述した内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)に続いて行われることが多い検査です。

・経口胆道鏡検査(POCS)

胆管内でのがんの広がりを確認したり、組織を採取したりするための検査です。口から胆管内に向けて細い内視鏡カメラを挿入します。組織を採取した場合は生検を行い、確定診断に用います。

5.PET/CT検査

進行がんの場合、他臓器への転移などを確認するために、PET/CT検査を行います。がん細胞が取り込むブドウ糖の分布を画像にし、がん細胞の有無や位置を診断します。

胆管がんのステージと生存率

胆管がんのステージと生存率

胆管がんは、がんの分類によりステージが分かれます。ここでは、「肝内胆管がん」に絞って解説します。なお、5年生存率については、胆のう・胆管のがんとして24.5%とされています。(2009~2011年統計)

肝内胆管がんのステージは、I期~IV期に分類されます。それぞれの状態や5年生存率について解説します。

肝内胆管がん|ステージI期

ステージI期は、以下の状態とされています。

・がんの個数は1個
・大きさ2cm以下、かつ血管や主要胆管に及んでいない

ステージI期の5年相対生存率は58.9%とされています。

肝内胆管がん|ステージII期

ステージII期は、以下いずれかの2項目に当てはまり、転移がない場合とされています。

・がんの個数は1個
・大きさ2cm以下
・血管や主要胆管に及んでいない

ステージII期の5年相対生存率は34.6%とされています。

肝内胆管がん|ステージIII期

ステージIII期は、以下いずれか1項目に当てはまり、転移がない場合とされています。

・がんの個数は1個
・大きさ2cm以下
・血管や主要胆管に及んでいない

ステージIII期の5年相対生存率は24.2%とされています。

肝内胆管がん|ステージIV期

ステージIV期は、IV A期とIV B期に分かれます。

IV A期

・がんの個数は2個以上
・大きさは2cmを超えている
・血管や主要胆管に及んでいるが転移なし

または、リンパ節転移があり、次のいずれか1項目に当てはまる状態

・がんの個数は1個
・大きさ2cm以下
・血管や主要胆管に及んでいない

IV B期

・がんの個数は2個以上
・大きさは2cmを超えている
・血管や主要胆管に及んでいて、かつリンパ節転移、もしくは遠隔転移がある

ステージIV期の5年相対生存率は5.6%とされています。

出典:肝内胆管がん 2013-2014年5年生存率|国立研究開発法人 国立がん研究センター

胆管がん末期における療養について

胆管がん末期における療養について

前提として、ステージIV=末期というわけではなく、「がん末期」については厚生労働省が以下のように定義しています。

「治癒を目指した治療に反応せず、進行性かつ治癒困難又は治癒不能と考えられる状態と医師が総合的に判断した場合」

胆管がん末期における療養については、特に、「胆道ドレナージ」を行った場合注意したい点があります。胆道ドレナージとは、がんによって胆道が詰まった場合、胆汁を通すために行う処置です。

胆道ドレナージには外ろうと内ろうの2つの方法があり、外ろうはチューブで鼻やお腹から胆汁を出す方法、内ろうはプラスチックや金属でできたステントを胆管の中に置き、胆汁を腸の中に流す方法です。

外ろうを行った場合、胆汁が逆流しないよう容器の位置を低くしておくことが大切です。また、チューブが折れたり抜けたりしないような配慮も必要です。胆汁の色や量の変化にも着目します。

内ろうを行った場合、体内のステントが抜けてしまうと発熱・腹痛・黄疸などが出ることがあるので、その状態に配慮します。

食生活は、以下のような点に注意しましょう。

・脂質をなるべく控える
・消化の良いものを食べる
・食べ過ぎない
・刺激物(香辛料、コーヒー、紅茶など)は控えめに
・アルコールは主治医と相談 など

出典:特定疾病における「がん末期」の取扱い等について|厚生労働省

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