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乳がんのチェック方法は?セルフチェックや病院での検査について解説

日本人女性の罹患率が年々増加している乳がんですが、セルフチェックで発見できる可能性があります。「しこり」がきっかけで発見されることが多く、チェックを習慣化することで早期発見につながるとも言われています。本記事では、乳がんのセルフチェックの方法や病院での検査、乳がんのリスク因子などについて解説します。

目次

乳がんとは

乳がんとは

乳がんは、乳腺の組織にできるがんです。多くの場合乳管から発生しますが、乳腺小葉や乳腺以外の組織から発生することもあります。乳がんの種類は、がん細胞が乳管や乳腺小葉にとどまる非浸潤がんと、乳管や乳腺小葉の周囲にも広がる浸潤がんに分かれます。

進行してくると、わきの下や胸骨など、乳房のまわりのリンパ節や他臓器に転移することがあります。

乳がんの症状

乳がんの症状

乳がんは、早期では自覚症状が出にくいがんと言われています。主な症状は乳房のしこりです。しこりはがん以外の病気も考えられますが、乳がんの代表的な症状と言えます。

そのほか、乳房のただれやえくぼ、左右非対称、乳頭からの分泌物がみられることもあります。リンパ節に転移すると、わきの下の腫れやしびれなどの症状が出ることもあります。

乳がんのセルフチェック

乳がんのセルフチェック

乳がんは、セルフチェックで発見できる可能性があります。ここでは、セルフチェックのポイントや方法について解説します。

セルフチェックのポイントやコツ

セルフチェックで確認するポイントは以下のとおりです。

  • ・しこりがないか
  • ・乳房が左右非対称でないか
  • ・ただれがないか
  • ・えくぼがないか
  • ・乳頭からの分泌物がないか など

セルフチェックを行うタイミングは、月経がはじまってから1週間後くらいが適しています。乳房の張りが取れてきて、しこりがわかりやすいためです。月に1回、日を決めて行うと習慣化しやすいでしょう。

セルフチェックは、入浴時に行うのがコツのひとつです。手に石けんをつけた状態で触ると滑りが良く、異常を発見しやすいとされています。乳房が大きい人は、寝る前などに横になって行うと良いでしょう。背中にバスタオルを挟み、胸を反らせるようにすると異常がわかりやすくなります。

セルフチェックの方法

ここでは、具体的なセルフチェックの方法について解説します。

しこり・分泌物のチェック

しこりや分泌物をチェックするためには、乳房全体にくまなく触れましょう。

乳房の中央部分では、円を描くように触れてしこりがないか確認します。脇・乳房横は、触れる方の手を腰に当て、反対側の手で脇の下を確認します。そのまま乳頭に向かって手を滑らせ、しこりがないかチェックします。手を押し付けるように、少し強めに触れるのがポイントです。乳房の下部は、下から乳頭に向かって持ち上げるように確認します。

乳がんは外側の上方にできやすいとされていますので、特に上部は念入りにチェックしましょう。

血液などの分泌物がないかどうかは、乳頭をつまんでチェックします。

乳房の形などのチェック

乳房の左右非対称やえくぼなどの変形、赤みや変色などは、鏡の前に立ってチェックします。

両腕を下げた状態や、上に上げてピンと伸ばした状態で身体を鏡に映し、正面・側面・斜めなどの方向から異常がないかチェックしましょう。

両手を腰に当てて力を入れ、鎖骨下や脇などを張った状態にしてチェックする方法もあります。

乳がん検診(病院でのチェック)

乳がん検診(病院でのチェック)

乳がんは、セルフチェックのほかに病院でチェックする方法もあります。その代表的なものが「乳がん検診」です。

乳がん検診は、40歳以上の症状のない女性を対象に行われるものです。国の指針にもとづいて実施されています。2年に1度の受診が推奨され、自治体による検診は無償あるいは3,000円ほどで受けることができます。働いている人は、勤務先の職域検診で受診できる場合もあります。

40歳未満の人はほぼ自己負担となりますが、人間ドックや健康診断のオプションなどで検診を受ける方法があります。

推奨されている検診方法は、マンモグラフィ検査(乳房X線検査)です。マンモグラフィ検査の詳細については後述します。

乳がんの検査方法

乳がんの検査方法

セルフチェックや乳がん検診で異常が見つかった場合は、病院で検査を行います。ここでは乳がんの検査方法について解説します。

マンモグラフィ検査

乳がんの検査方法として代表的なものは、マンモグラフィ検査です。マンモグラフィ検査は乳房専用のX線検査で、2枚の板で乳房を挟み、薄くのばして病変や広がりを調べます。

マンモグラフィ検査では、小さな病変、微細な石灰化などを見つけることができます。これらは後述するエコー(超音波)検査では見つけにくいため、マンモグラフィ検査が有効です。ただし、高濃度乳房の場合、病変を見つけにくいこともあります。

エコー(超音波)検査

エコー(超音波)検査は、乳房の表面に超音波プロープを当て、超音波の反射を画像に映す検査です。乳房内の病変、しこりの大きさや状態、リンパ節への転移などを調べます。

高濃度乳房の場合、マンモグラフィ検査よりも、乳がんの発生部位が黒く写るエコー検査のほうが適しているとされています。また、エコー検査は放射線被ばくの心配がないため、妊娠中でも検査可能です。

視触診

視触診は、セルフチェック同様、目で見たり触ったりする検査です。乳房の左右非対称、ただれ・えくぼの有無、乳頭からの分泌物などを調べます。

近年はマンモグラフィ検査とエコー検査を併用することによりがんを見つけられるケースが多く、視触診のみでがんを見つけられるケースが少ないことから、視触診は不要との論調もあり、省略されることがあります。

乳がんのリスクについて

乳がんのリスクについて

最後に、乳がんのリスク因子と言われているものについて解説します。乳がんの発生リスクとされている代表的なものは、以下のとおりです。

  • ・親や姉妹など、家族に乳がんになった人がいる
  • ・初経年齢が早い
  • ・出産経験がない
  • ・初産年齢が遅い
  • ・閉経年齢が遅い
  • ・閉経後の肥満 など

乳がんの発症は女性ホルモン(エストロゲン)との関係が密接です。脂肪組織が主なエストロゲン供給源となることから、肥満は高リスクであるという研究結果があります。特に閉経後の肥満については高リスクと考えられており、運動によりリスクが減少する可能性があるとされています。

乳がんの遺伝性

乳がんの約10%が遺伝性乳がんと言われています。遺伝性乳がんのうち50%以上が「HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)」であり、将来的に卵巣がんを発症するリスクも高くなっています。

HBOCとは、「BRCA1」「BRCA2」という特定の遺伝子に病的な異変がみられる遺伝性のがんです。この病的な異変のことを「病的バリアント保持」と言いますが、BRCA病的バリアント保持者の70歳までの乳がん発症リスクは、49~57%とされています。

乳がんと診断された場合、年齢や血縁関係など一定の条件を満たせば、特定の医療機関においてBRCA遺伝学的検査とカウンセリングが保険適用になる場合があります。保険適用の要件は以下のとおりです。(※2~8についてはいずれかを満たしていればよい)

  1. すでに乳がんや卵巣がんと診断され治療されている方、あるいはこれから治療を受けられる方
  2. 45 歳以下で乳がんと診断された方
  3. 複数回乳がんと診断された方(同じ側の乳房、または両側の乳房が含まれます)
  4. 60 歳以下でトリプルネガティブ(※)乳がんと診断された方(※女性ホルモンとがん遺伝子 HER2 に対する薬物療法が効かない乳がん)
  5. 卵巣がん、卵管がんや腹膜がんと診断された方
  6. 血縁関係にある方に乳がんや卵巣がんの家族歴を持つ方(姉妹や兄弟、子供、両親、祖父母とその姉妹と兄弟、従姉妹、従兄弟まで含まれます)
  7. 血縁関係にある方に BRCA1 または BRCA2 遺伝子に変異があると知らされている方
  8. 本人や血縁関係にある方が男性乳がんと診断された方
  9. HBOC について遺伝カウンセリング、BRCA 遺伝子検査を受けて BRCA1 または 2 の遺伝子に変異が認められた方

引用元:遺伝性乳がん卵巣がん症候群の保険診療収載に伴う遺伝カウンセリング・BRCA 遺伝学的検査とリスク低減乳房切除術・乳房再建術、リスク低減卵管卵巣摘出術について|一般社団法人 日本乳癌学会

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