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胃がんのステージ4とは?検査方法や手術後の療養について解説

胃がんは日本人の罹患率が高く、早期では症状が出にくいため、診断された時にはステージ4ということもあります。では、胃がんのステージ4とはどのような状態を言うのでしょうか。本記事では、胃がんのステージ4について、症状や検査方法、術後の療養などについて解説します。

目次

胃がんのステージ4とは?

胃がんのステージ4とは?

そもそも胃がんとはどのようながんなのか、ステージや5年生存率を交えて解説します。

胃がんとは?

胃がんは胃の粘膜に発生するがんです。胃粘膜の細胞ががん細胞になり、無秩序に増えていくことで発生します。進行すると、粘膜下層や漿膜など、外側に広がり深く浸潤します。また、他臓器への転移や腹膜播種が起こることもあります。

胃壁を厚く、硬くさせて広がるスキルス胃がんは、早期発見が難しく進行が速いとされています。

2018年の統計によると、日本国内では男女ともに罹患数が多いがんで、特に男性は前立腺がんに次いで2番目に罹患数が多いです。

参考:がん種別統計情報 胃|国立がん研究センター

胃がんとピロリ菌の関係

胃がんの原因は主にヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染と考えられており、ピロリ菌未感染で胃がんになることは極めてまれであるとされています。胃がんに罹患した人のなかで、ピロリ菌感染陽性率は90%以上という研究結果もあります。

また、血液検査でピロリ菌が陰性であっても実は陽性という可能性もあり、隠れ陽性者も含めたピロリ菌感染者の胃がん発生リスクは、非感染者の10倍になるとされています。

胃がんのステージと5年生存率

ここでは、胃がんのステージと5年生存率について解説します。

胃がんは進行度合いによって大きく4段階に分けられ、胃がんの浸潤度合いとリンパ節転移の程度でステージが決められます。概ね、ステージ1までが早期がん、ステージ2以降は進行がんとされます。

ステージ1A期・1B期

胃がんのステージ1期は2つに分類されます。

1A期:がんが胃の粘膜にとどまっていて、リンパ節への転移がみられない状態
1B期:がんが胃の粘膜にとどまっていて、リンパ節への転移が1~2個の状態

5年生存率は95.6~96.3%とされています。

ステージ2A期・2B期

胃がんのステージ2期も2つに分類され、次のいずれかの状態を指します。

2A期:

  • ・がんが胃の粘膜層または粘膜下層にとどまっていて、リンパ節への転移が3~6個の状態
  • ・がんが固有筋層まで浸潤していて、リンパ節転移が1~2個
  • ・がんが漿膜まで浸潤していて、リンパ節転移なし

2B期:

  • ・がんが胃の粘膜層または粘膜下層にとどまっていて、リンパ節への転移が7~15個までの状態
  • ・がんが固有筋層まで浸潤していて、リンパ節転移が3~6個
  • ・がんが漿膜まで浸潤していて、リンパ節転移が1~2個
  • ・がんが漿膜を超えて胃の表面に出ていて、リンパ節転移なし

5年生存率は68.5~70.7%とされています。

ステージ3A期・3B期・3C期

胃がんのステージ3は3つに分類され、次のいずれかの状態を指します。

3A期:

  • ・がんが固有筋層まで浸潤していて、リンパ節転移が7~15個
  • ・がんが漿膜下組織まで浸潤していて、リンパ節転移が3~6個
  • ・がんが漿膜を超えて胃の表面に出ていて、リンパ節転移が1~6個

3B期:

  • ・がんが粘膜層または粘膜下層にとどまっているか、固有筋層まで浸潤していてリンパ節転移が16個以上
  • ・がんが漿膜下組織まで浸潤しているか、がんが漿膜を超えて胃の表面に出ていてリンパ節転移が7~15個
  • ・がんが胃の表面に出たうえ他臓器にも広がっていて、リンパ節転移が1~6個

3C期:

  • ・がんが漿膜下組織まで浸潤しているか、がんが漿膜を超えて胃の表面に出ていてリンパ節転移が16個以上
  • ・がんが胃の表面に出たうえ他臓器にも広がっていて、リンパ節転移が7~16個以上

5年生存率は41.3~43.2%とされています。

ステージ4期

がんの深達度やリンパ節転移にかかわらず、他臓器への転移がみられる場合はステージ4とされます。スキルス胃がんの場合早期発見が難しいことから、発見時にはステージ4であることが多いです。

5年生存率は5.9~6.6%とされています。

参考:院内がん登録生存率集計結果閲覧システム 胃がん 2013-2014年5年生存率|国立がん研究センター

胃がんの症状

胃がんの症状

胃がんは早期では症状が出にくいですが、胸やけや胃がムカムカするといった症状が出ることがあります。進行してくると、胃の痛み、出血、みぞおちの焼けるような強い痛み、吐き気などが現れます。胃炎や胃潰瘍の症状と似ているのが特徴で、その検査を受けた際に胃がんが発見されるケースもあります。

また、出血による貧血、黒い便などの症状が出ることもあります。さらに進行してくると、食事がつかえたり体重が減るなどの症状がみられます。スキルス胃がんについても症状は同様です。

胃がんの検査

胃がんの検査

胃がんの確定やステージは、検査結果により診断されます。ここでは、胃がんの検査方法について解説します。

血液検査・腫瘍マーカー検査

血液検査では炎症反応、腫瘍マーカー検査では、CEAやCA19-9という数値を調べます。血液検査や腫瘍マーカー検査だけではがんの有無や進行度は確定できないため、主にがん診断の補助や、がん診断後の経過などをみるために用いられます。

内視鏡検査

内視鏡検査は内視鏡を直接胃の内部に挿入し、病変や広がりなどを調べる検査です。胃がんの検査として一般的な検査と言えるでしょう。疑わしい部分があれば、そのまま病変部分を採取して、病理検査をすることもあります。超音波内視鏡を使用し、がんの深さやリンパ節転移、周辺臓器への転移を調べる方法もあります。

X線検査(バリウム検査)

X線検査は、胃粘膜の状態や胃の形などを撮影する検査です。胃がんの検査では、病変をわかりやすくするため、バリウム(造影剤)を飲んで検査します。臓器が重なっている部分では、詳しく診断できない場合があります。

CT検査・MRI検査

CT検査やMRI検査は、身体の内部の断面を撮影する検査です。CTはX線、MRIは磁気を用いる機械です。身体全体の断面図など、さまざまな方向から撮影し、他臓器やリンパ節転移、周辺臓器への転移・浸潤などを調べます。

胃がんのステージ4と診断されたら

胃がんのステージ4と診断されたら

胃がんのステージ4の状態については先述しましたが、ここではステージ4について少し深堀りして解説します。

胃がんのステージ4の状態

先述したように、がんの深達度やリンパ節転移にかかわらず、他臓器への転移がみられる場合はステージ4とされます。

胃がんの転移には主に3つの種類があります。がん細胞が血液に乗って肺や肝臓などに転移する「血行性転移」、がん細胞がリンパ管に入る「リンパ行性転移」、胃の漿膜を破り、お腹にがんが散らばる「腹膜播種」の3つです。それぞれの転移の種類により、治療方法の選択などが異なります。

胃がんのステージ4の症状

胃がんは進行していても無症状の場合がありますが、代表的な症状は、胸やけ、みぞおちの不快感、吐き気、食欲不振などです。出血による黒い便が出ることもあります。

ステージ4では、食事をきちんと食べられなくなることや、腹水によるむくみ、排尿障害などが現れるケースがあります。

胃がんの療養

胃がんのステージ4と診断された場合、手術や治療の状況により、療養が必要になります。症状が重い場合の対処方法などについて解説します。

内視鏡治療では基本的には胃の機能が大きく損なわれることがないため、治療後、2~3週間後にはもとの食生活などに戻れるでしょう。

一方で、外科手術(胃切除)後には、「ダンピング症候群」と呼ばれる症状が起こることがあります。「ダンピング症候群」とは、手術前は食べ物が胃から少しずつ腸に入っていたものが、急に腸に流れることにより起こるものです。

血糖値が急に上昇し、めまいや冷や汗などが出るのが「早期ダンピング症候群」です。糖分を控えることが予防につながるとされています。また、糖質が急に腸で吸収されインスリンが大量分泌し、血糖値が下がりすぎるのが「後期ダンピング症候群」です。すぐに飴をなめるなどの対処方法があります。

そのほか、逆流性食道炎や貧血なども起こりやすいと言われています。夕食を早めに摂る、脂肪分の多い食事は避けるなど、注意が必要です。

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